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朝日ウッドテック vs ウッドワン 徹底比較|挽き板 vs 無垢、床暖房・費用・リフォームで選ぶならどっち?

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床のリノベーションを検討していると、「朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムがいい」「いや、せっかくだからウッドワンの無垢フローリングにしたい」という会話になることがあります。どちらも天然木フローリングの上位ブランドですが、そもそも製品の素材構造が違います。同じカテゴリで比べているようで、実は比較の軸が少しずれているのが正直なところです。

先に結論を示しておくと、床暖房を使いたい・長くきれいに保ちたい・メンテナンスに手をかけたくないなら朝日ウッドテック、本物の無垢の踏み心地と経年変化を楽しみたいならウッドワンという選び方になります。どちらが優れているかではなく、住まい方と優先事項で最適解が変わります。

条件や施工範囲で費用は大きく変わります。正確な金額は見積もりで確認を リフォーム見積もりを無料で比較する ※ 相見積もりで20〜30%安くなるケースもあります

2社のフローリングはどこが根本的に違う?

朝日ウッドテックの主力は**「挽き板(ひきいた)フローリング」、ウッドワンの主力は「無垢フローリング」**です。この構造の違いが、すべての性能差の出発点になります。

挽き板とは、合板や基材の上に厚さ2mm程度の天然木を貼り合わせた複合フローリングのことです。表面の天然木が厚いぶん無垢に近い質感を持ちながら、基材との複合構造によって寸法安定性が高く、反りや割れのリスクが低く抑えられています。

無垢フローリングは1枚の天然木から切り出した板です。木そのものの踏み心地・温かさ・経年変化をそのまま体感できる反面、湿度変化による膨張・収縮が起きやすく、取り扱いには一定の知識と手入れが必要です。

平たく言えば、「安定性と質感のバランスを追求したのが朝日ウッドテック」「本物の木の個性と変化を丸ごと受け入れるのがウッドワン」という設計思想の違いです。


主力シリーズの違いは何?

朝日ウッドテックの主力:ライブナチュラルプレミアム

ライブナチュラルプレミアムは、朝日ウッドテックが「史上最高の無垢材挽き板フロア」と位置づける最上位ラインです。表面には厚さ約2mmの無垢材挽き板を使用し、独自の「木味活性化処理」によって木本来のみずみずしい質感を引き出しています。

最大の特徴は、複合構造ながら床暖房に安心して対応できること。無垢材特有の隙・割れの問題に対し、過酷な条件の耐久試験をクリアしており、大手都市ガス会社の認定も取得しています。仕上げ塗装には天然木フローリングとして国内初のSIAA抗ウイルス・抗菌認証を取得しており、ワックスがけ不要のフリーワックス仕様です。

ラインナップは主に3種類。STANDARDは定番樹種を美しく仕上げた基本ライン、RUSTICは節・白太・ダイナミックな木目など天然木の個性をそのまま活かしたライン、MOMENTは特殊な着色・加工技術で表情に独自の奥行きを持たせたラインです。グッドデザイン賞・キッズデザイン賞も受賞しています。

ウッドワンの主力:ピノアース

ウッドワンの看板商品「ピノアース」は、自社所有のニュージーランドの森(約40,000ha)で苗木から育てたニュージーパインを使用した本物の無垢フローリングです。木の中心部から取り出した柾目(まさめ)板を採用しているため、まっすぐな美しい木目と高い寸法安定性を両立しています。

表面加工は「浮造り(うづくり)仕上げ」が特徴的です。木目を立体的に浮き出させる加工で、見た目の美しさだけでなく、滑りにくさや素足で踏んだときの心地よさを高めています。仕上げには天然由来の植物オイルと植物ワックスをブレンドした独自の「ナチュラルオイル」を使用し、木の細胞に浸透することで木目を美しく引き出します。

施工時は淡く白っぽい色合いのパイン材が、年月とともに艶のある「あめ色」へと変化していく経年美化が魅力の一つです。6mmの薄型リフォームタイプもラインナップされており、既存床の上からの重ね張り施工に対応しています。


質感・木の風合いはどちらが本物に近い?

正直に言うと、足で踏んだときの「無垢感」はウッドワンのピノアースに軍配が上がります。1枚の木から切り出した板は、弾力・温かさ・調湿効果が複合構造には出せない領域で際立ちます。パイン特有のやわらかさと、素足で踏んだときの自然な凹凸は、挽き板では完全には再現できません。

一方、ライブナチュラルプレミアムは「複合構造なのに無垢のよう」と評されることが多いです。2mm厚の無垢面は薄板フローリングとは別次元の存在感があり、仕上がりの均一な美しさや豊富な樹種(オーク・ウォールナット・ブラックチェリー・ハードメイプルなど)の選択肢は魅力です。

ウッドワンは樹種の個性と経年変化を楽しむ派、朝日ウッドテックは施工後も均一な美しさを長く保ちたい派に向いていると理解するのが分かりやすいでしょう。

樹種別の質感・特性については無垢フローリング 樹種ガイドも参考にしてください。

床暖房対応・耐久性はどちらが優れる?

床暖房との相性という点では、朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムが明確に優位です。

無垢フローリングは熱と乾燥に敏感で、床暖房で加熱すると収縮・膨張による隙間や割れが生じやすくなります。ウッドワンのピノアースにも床暖房対応品はありますが、対応製品の選択肢が限られ、温度管理(表面温度28℃以内など)の制約が伴います。

ライブナチュラルプレミアムは合板基材との複合構造により寸法安定性が高く、床暖房環境下での過酷な耐久試験をクリアしています。すでに床暖房が設置されている中古戸建てに採用しやすい点は、リノベーション用途では実用上の大きなメリットです。

メンテナンス面では、ライブナチュラルプレミアムがフリーワックス仕様で通常の清掃のみで維持できます。ピノアースは天然オイル塗装のため、1〜2年に1回程度のオイル再塗布が推奨されます。手入れをする行為自体を「愛着」として楽しめる人には苦にならない作業ですが、手間を最小化したい場合は朝日ウッドテックのほうが向いています。


費用相場はどのくらい違う?

材料費(設計価格・施工費別)の目安は以下の通りです(2025年時点、メーカー公表値をもとに作成)。

製品素材タイプ材料費の目安(1坪)施工費の目安(1坪)
ライブナチュラルプレミアム STANDARD(朝日)挽き板 12mm7〜9万円2〜4万円
ピノアース 足感フロア(ウッドワン)無垢 12mm3〜4万円2〜4万円
ピノアース 6mm(ウッドワン)無垢 6mm2〜3万円1〜2万円

費用は2025年時点の参考値。建物の条件・施工業者・地域によって変動します。ウッドワンは2025年9月受注分より設計価格を改定予定。

材料費だけを見ると、ライブナチュラルプレミアムはピノアース足感フロアの約2倍です。ただし仕上がりの美しさ・床暖房対応・メンテナンスフリー性を総合すると、差額に見合う価値を感じる人は多くいます。

リフォームの現実的な費用感:15畳(約8坪)の床を張り替える場合、ライブナチュラルプレミアムを選ぶと材料費+施工費で70〜100万円前後、ピノアースを選ぶと35〜60万円前後が目安です。6mmの重ね張りを選択すれば、ピノアースはさらに20〜30万円程度抑えられます。

無垢フローリングと複合フローリングの詳しい費用比較は無垢フローリング vs 複合フローリング 徹底比較もあわせてご覧ください。

リフォームで選ぶときの考え方

新築と違い、リフォームでは「既存の床をどうするか」が最初の判断です。

重ね張り(上張り)か張り替えか

ウッドワンのピノアース 6mmは、既存の床材の上から貼れる薄型リフォーム専用品です。床を剥がす工事が不要なため費用を大幅に抑えられ、工期も短縮できます。ただし下地の状態が悪い場合(腐食・傾き・防音性能の問題)は、剥がしてからの張り替えが必要です。

朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムは12mm厚が基本で、既存床の上から重ねると床の高さが上がり、建具の調整が必要になるケースがあります。リフォームで採用する際は既存床を剥がした張り替え施工が標準的です。

床暖房がある場合の選択

すでに床暖房が設置されている家では、床暖房対応品を選ぶことが必須条件になります。

  • 床暖房あり → 朝日ウッドテック ライブナチュラルプレミアム(専用品)を推奨。挽き板構造で最も安定した性能を発揮します
  • 床暖房なし → ウッドワン ピノアースも選択肢に入る。ただし、将来床暖房を追加したい場合は先に確認が必要

補助金の適用可否

フローリングの張り替えや重ね張りは、単体では国の補助金(みらいエコ住宅2026事業など)の直接対象にはなりません。ただし、床の断熱改修(断熱材の追加)と同時に施工する場合は、みらいエコ住宅2026事業(最大100万円)の補助対象になる可能性があります。床下からの断熱工事とフローリング張り替えをセットで計画すると補助金活用の幅が広がります。

費用対効果の考え方

リフォーム後に何年その床を使うかで判断が変わります。10〜15年の中期利用ならピノアース 6mm上張りが費用対効果の高い選択です。20〜30年の長期使用を前提にするなら、初期費用は高くてもライブナチュラルプレミアムの耐久性・メンテナンスフリー性に価値が出ます。

条件や施工範囲で費用は大きく変わります。正確な金額は見積もりで確認を リフォーム見積もりを無料で比較する ※ 相見積もりで20〜30%安くなるケースもあります

こんな人は朝日ウッドテック/こんな人はウッドワンがおすすめ

朝日ウッドテックがおすすめの人

  • 床暖房が設置済み、またはこれから設置予定: 挽き板構造の安定性が最も力を発揮する環境
  • メンテナンスに手間をかけたくない: フリーワックス仕様で通常清掃だけで維持できる
  • 豊富な樹種から選びたい: オーク・ウォールナット・ブラックチェリーなど銘木を均一な仕上がりで楽しめる
  • 子育て中・ペットがいる家庭: SIAA抗ウイルス・抗菌認証は日常の安心感につながる

ウッドワンがおすすめの人

  • 無垢の踏み心地と経年変化を楽しみたい: パイン材特有の弾力と、年月とともに深まるあめ色の変化は無垢だけの体験
  • 床暖房がなく、自然素材重視の家づくりをしたい: 調湿機能・素足感は無垢の本領
  • 費用を抑えてリノベーションしたい: 6mm重ね張りタイプなら材料費・工事費ともにリーズナブル
  • DIYで施工したい: ピノアースの6mmは個人でも施工しやすい設計

まずはショールームで実物サンプルに素足で乗り比べてみることを強くおすすめします。カタログ写真や数字だけでは伝わらない踏み心地の差が、最終的な選択に大きく影響します。


よくある質問

Q1. 朝日ウッドテックとウッドワン、どちらが高いですか?

材料費は朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムのほうが高く、ウッドワンのピノアース(12mm)の約2倍程度が目安です。ウッドワンの6mmリフォームタイプを重ね張りで使えば、さらに費用差が開きます。ただし施工費はほぼ同等のため、トータルコストの差は材料費ほど大きくはなりません。

Q2. ライブナチュラルプレミアムは本当に無垢と同じ質感ですか?

完全に同じとは言えませんが、近い質感を持ちます。表面の2mm無垢材は薄板や突板とは別次元の存在感があります。ただし1枚板特有の弾力感や個体ごとのばらつきは、本物の無垢材と比較すると均一化されています。「統一感のある高品質な仕上がり」という点では、ライブナチュラルプレミアムが上回る場面もあります。

Q3. ウッドワンのピノアースは床暖房に使えますか?

床暖房対応品が別途ラインナップされています。ただし対応製品は通常品より選択肢が限られ、使用時の温度管理(表面温度28℃以内など)の制約があります。新たに床暖房を計画している場合は、朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムのほうが選択肢が広く安心です。

Q4. 既存のフローリングの上から重ね張りできますか?

ウッドワンのピノアース 6mmは重ね張り専用の薄型品があり、既存床の上からの施工が可能です。一方、ライブナチュラルプレミアム(12mm)は厚みがあるため、重ね張りすると建具との干渉が生じる場合があり、張り替えが推奨されます。

Q5. どちらのフローリングも無垢材ですか?

ウッドワンのピノアースは1枚の天然木から切り出した本物の無垢材です。朝日ウッドテックのライブナチュラルプレミアムは表面2mmに無垢材の挽き板を使用した複合(エンジニアード)フローリングで、厳密には無垢ではありません。ただし突板(0.3mm)や樹脂シートとは異なり、無垢材に非常に近い質感と耐久性を持ちます。

条件や施工範囲で費用は大きく変わります。正確な金額は見積もりで確認を リフォーム見積もりを無料で比較する ※ 相見積もりで20〜30%安くなるケースもあります
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てけ
数年前に中古戸建を購入し、リノベーションを実施。 その際に得た知識や経験をもとに、これからリフォームやリノベーションを検討される方に向けて情報発信しています。
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