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LIXIL TW vs EW|窓リフォーム比較、どっちを選ぶ?【2026年版】

LIXIL TW vs EW|窓リフォーム比較

「LIXILにしようと決めたけど、TWとEWのどちらを選ぶべきか」という悩みは、窓リフォームの最終段階でよく出てきます。どちらもトリプルガラスを採用したLIXILの最上位製品ですが、フレームの素材がまったく異なるため、断熱性能・結露のしにくさ・室外耐久性・費用の4軸で明確な差があります。**コストと室外耐候性を重視するならTW(高性能窓TW)、断熱等級7対応と結露をとことん抑えたいならEW(樹脂窓EW)**というのが端的な結論です。同じLIXIL・同じトリプルガラスでも、フレーム材質の差がなぜここまで性能に影響するのかを、物理的なメカニズムから順に解説します。

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LIXILのTWとEW、スペックから違いを把握する

LIXIL 高性能窓TW は、フレームの室内側を樹脂・室外側をアルミで構成したアルミ樹脂複合サッシにトリプルガラスを組み合わせた製品です。多層ホロー構造のフレームで断熱性を高めつつ、アルミの室外側で耐候性と強度を確保しています。ガラスはLow-Eコーティングを2枚に施したトリプル構成で、中空層にはアルゴンガスまたはクリプトンガスが充填されます。Uw値(窓全体の熱貫流率)の代表参考値は約0.98 W/(㎡·K)で、アルミ樹脂複合サッシとしては業界トップクラスに位置づけられます。断熱等級への対応は6相当で、これは省エネ建材等級における高性能レベルです。

LIXIL 樹脂窓EW は、フレーム全体をアルミを一切使わない樹脂で構成したオール樹脂サッシです。EWに採用されているトリプルガラスは、中間層に1.3mmという特殊薄板ガラスを挟んだ構成で、この技術はLIXILのエルスターX(2015年発売)で業界初採用されたものを引き継いでいます。ガラス1枚あたりの厚みを抑えることで総重量を軽くしながら、中空層を2層確保して断熱性を最大化する設計です。Uw値は約0.79 W/(㎡·K)と、TWより約20%低い水準にあります。断熱等級7(2022年の省エネ基準改正で新設された最高等級)への対応を実現しており、環境省のLD-Tech 2024年度認定も取得しています。

Uw値はガラス単体の性能を表すUg値と違い、フレームを含む窓全体の熱貫流率を示す数値です。TWとEWのUg値(ガラス単体)はどちらも約0.55 W/(㎡·K)と同水準にあります。Uw値の差(0.98 vs 0.79)はガラスの差ではなく、ほぼフレームの断熱性能の差から生まれています。ここがこの2製品の比較の核心です。


フレーム材質の差が性能に直結する理由:熱橋を知る

TWとEWの断熱性能差を理解するうえで欠かせない概念が「熱橋(ヒートブリッジ)」です。熱橋とは、熱を伝えやすい素材がフレーム内に存在することで、そこを経由して熱が室外から室内(または室内から室外)へ集中的に移動する現象を指します。

アルミの熱伝導率は約200 W/(m·K)です。対して樹脂の熱伝導率は約0.2 W/(m·K)で、アルミの約1,000分の1。これほどの差があるため、フレームの一部にアルミが使われているだけで、そこが熱の「近道」になります。

TWの場合、室外側のアルミフレームが冬の冷気を受け取り、それがフレーム内部を通じて室内側に伝わります。LIXILはTWのフレームに多層ホロー構造を採用し、熱橋の影響を可能な限り抑える設計にしていますが、アルミが室外側に存在する以上、オール樹脂と比べると熱橋の経路を完全には断ち切れません。この影響は室内側フレームの表面温度に現れます。外気が−10℃のような厳冬期には、室内側フレームが窓まわりの壁面より冷えやすく、その部分で結露が生じることがあります。

EWの場合、フレームの全体が樹脂で構成されているため、熱が室外から室内へ移動する際にアルミという近道がそもそも存在しません。フレームを通じた熱の移動が大幅に制限されるため、室内側フレームの表面温度が外気の影響を受けにくくなります。結果として、室内側ガラス面温度もTWより高い水準を維持しやすく(外気−10℃時の参考値で約16〜18℃ vs TWの約13〜15℃)、結露が発生しにくい状態が保たれます。

逆に、EWが不利になる点があるとすれば室外側の耐候性です。樹脂フレームは長期間の紫外線や温度変化にさらされると、アルミより表面の変化が出やすい傾向があります。LIXILはEWの樹脂フレームに耐候性を高める配合・表面処理を施していますが、日当たりの強い南向き窓や海沿いの地域では、TWのアルミ室外側の方が経年変化が少ないケースがあります。外観の美観を長期にわたって維持したい場合は、この点も判断材料に加えると良いでしょう。

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Uw値0.98 vs 0.79——この差は冬の室内に何をもたらすか

Uw値の差が実際の生活にどう出るかを、数字で見ていきます。

Uw値の差(0.19 W/㎡·K)が年間の光熱費に換算するとどの程度になるかは、住宅の規模・地域の気候・窓の面積によって変わります。目安として、窓面積が合計20㎡の住宅で年間の室内外温度差の積分(暖房度日)が2,000 K·日程度の地域であれば、TW(Uw=0.98)とEW(Uw=0.79)の年間熱損失差は約2,700 kWh(=0.19×20×24×2,000/1,000)程度になります。電力単価33円/kWhで換算すると年間約9万円の差——というのはあくまで理論上の最大値で、実際には外皮性能全体のバランスや暖房方式によって大きく変動します。正直に言って、窓だけで単純計算するには限界がありますが、「Uw値の差は無視できるほど小さい差ではない」という感覚は持っておくべきです。

結露の観点ではより直接的な差が出ます。室温20℃・相対湿度50%のとき、露点温度は約9℃です。TWの室内側ガラス面温度の参考値(約13〜15℃)は露点9℃に対して余裕がありますが、加湿器の使用や洗濯物の室内干しで湿度が60%を超えると露点は約12℃前後に上がり、条件によってはTWでも結露が発生する領域に入ります。EWの室内側ガラス面温度(約16〜18℃)は同じ条件でも余裕があるため、結露頻度が大幅に低下します。

寒冷地(北海道・東北・北陸)では外気温が長期間−15℃を下回ることもあり、この差はさらに顕著になります。既存のアルミサッシでガラス面が凍りつくような環境に住んでいる方にとって、EWへの変更による室内側ガラス面温度の上昇は、体感として明確に感じられる改善になります。


断熱等級・先進的窓リノベ事業2026での補助金

断熱等級という観点では、TWは等級6相当、EWは等級7対応という差があります。2022年以降、住宅の断熱等級は6(ZEH水準)・7(最高等級)が新設され、特に等級7を取得するには窓のUw値が厳しい基準を満たす必要があります。EWはUw=0.79という数値で等級7の要件に対応できますが、TWのUw=0.98では等級7の基準を満たさないケースがあります。住宅の資産価値・省エネ性能表示・フラット35S等の優遇金利を将来的に活用したい場合は、この等級の差が重要になります。

補助金については、先進的窓リノベ事業2026(環境省)の対象にTW・EWともなります。2026年度の制度では、1戸あたりの補助上限額が最大100万円(2025年度の200万円から半減)に変更されており、早めに申請することが重要です。Uw値によるグレード区分では、TW(Uw≒0.98)もEW(Uw≒0.79)もいずれも「SSグレード(Uw1.1以下)」に該当するため、受け取れる補助単価は同じグレードで計算されます。カバー工法で引違い窓(中サイズ)を交換する場合のSSグレード補助単価は138,000円です。両製品で補助区分が変わらない点は、コスト差を比較するうえで重要です。

ただし、補助金の申請には施工業者が「登録施工業者」である必要があります。見積もり依頼の段階で補助金申請への対応可否と最新の登録状況を確認してください。補助金の詳細・最新情報はこちらで制度の概要を確認できます。

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リフォームで採用するときの考え方

TWとEWをリフォームで採用する際には、ガラス単体の性能だけでなく、既存サッシとの適合・工法の選択・建物全体の断熱バランスという3点を合わせて確認する必要があります。

既存サッシとの適合という点では、TWもEWもトリプルガラスを採用しているため、一般的なアルミシングルガラスや複層ガラスより総重量が重くなります。特にEWは特殊薄板ガラスで重量を抑える設計ですが、それでも既存サッシの溝(グレージングチャンネル)の幅・フレームの強度が対応していない場合はガラス単体のはめ替えではなく、サッシごと交換する工法が必要です。

工法の選択は大きく3つです。①既存サッシを残してガラスのみ交換する「ガラスはめ替え」②既存サッシの枠を残して新しいサッシを被せる「カバー工法(マドリモ)」③既存サッシを撤去して新規交換する「はつり工法」——です。LIXILはカバー工法「マドリモ」でTW・EWを提供しており、壁を壊さずに工期を短縮できる点が中古住宅リフォームで選ばれる主な理由です。ただしカバー工法では新しいサッシが既存枠の内側に収まるため、開口部が若干狭くなります。

建物全体の断熱バランスという観点では、窓だけをEWにしても壁・床・天井の断熱が弱ければ建物全体の断熱等級は上がりません。断熱等級は最も弱い部位に引きずられる性質があるため、設計者・施工業者と「どの部位の断熱を強化することが費用対効果として最も効く」を事前に相談することが合理的です。場合によっては、窓をTWにして浮いたコストを壁断熱に回す方が、住宅全体の断熱等級が上がることもあります。

費用感の目安として、カバー工法でのLIXIL TWへの交換は1窓あたり材工込みで20〜50万円程度、EWは同25〜65万円程度が参考値です(サイズ・窓タイプ・施工会社によって大きく変動)。補助金(SSグレード)を差し引いた実質負担で比較する試算が最終的な判断の精度を上げます。

こんな人はTWがおすすめ・こんな人はEWがおすすめ

TWを優先して検討すべき状況

  • 現在がアルミシングルガラスで、コストを抑えながら大幅な断熱改善を図りたい場合:アルミ単体のサッシからTWへの変更だけで断熱性は劇的に上がる。それ以上の性能を求める場合にEWを検討する順序が合理的
  • 室外側の外観デザイン・色を建物の雰囲気に合わせたい場合:TWはアルミ室外側のカラーバリエーションが豊富で、既存の外壁・サッシ色との統一感を出しやすい
  • 南向きや海沿いなど、室外側の耐候性が特に重要な立地の場合:アルミ室外側は紫外線・塩害への耐性が高く、長期の美観維持で有利
  • 断熱等級6が目標で、等級7は不要な場合:TWのUw=0.98で等級6の要件を満たすケースが多く、EWとの差額をほかの断熱工事に充てる判断が合理的
  • 複数窓をまとめてリフォームし、予算を分散させたい場合:TWを選ぶことで1窓あたりのコストを抑えられ、予算内でより多くの窓を高断熱化できる

EWを優先して検討すべき状況

  • 北海道・東北・北陸など寒冷地に立地しており、毎冬の結露・凍結が深刻な場合:外気が長期間−10℃以下になる環境では、EWの室内側温度の優位が明確に結露頻度の差として現れる
  • 断熱等級7の達成が目標で、ZEH・省エネ住宅の認定を取得したい場合:等級7の窓単体要件にはEWのUw=0.79水準が必要で、TWのUw=0.98では届かないケースがある
  • フレームの結露によるカーテン汚れ・カビに悩んでおり、根本から解消したい場合:オール樹脂フレームはアルミより熱橋が小さく、フレーム部分の結露が大幅に抑制される
  • 将来の売却や住宅性能表示の評価を意識しており、資産価値を上げたい場合:断熱等級7の表示は不動産市場での訴求力が高まっており、売却・賃貸の出口を見据えた長期保有なら投資が報われやすい
  • 先進的窓リノベ事業の補助金でTWとEWの実質負担差が小さくなる場合:同一グレード(SSグレード)で補助額が変わらないため、材料費の差だけが実質負担差になる。差額が数万円程度であればEWへのアップグレードが合理的

よくある質問(FAQ)

Q1. TWとEWはどちらもカバー工法(マドリモ)で施工できるか?

A. はい、LIXILはTW・EWともにカバー工法「マドリモ」での施工に対応しています。カバー工法は既存サッシの枠を撤去せずに新しいサッシを被せる工法で、壁を傷つけず1〜2時間程度の短工期で施工できる点が中古住宅リフォームで選ばれる主な理由です。ただし対応サイズ・既存枠の状態によってはカバー工法が使えないケースもあるため、現地調査で確認が必要です。カバー工法では開口部が若干(数cm)狭くなる点も事前に確認しておきましょう。

Q2. LIXILのエルスターXとEWは何が違うのか?

A. 樹脂窓EWはエルスターXの後継製品にあたります。技術的な核心部分(特殊薄板ガラス1.3mm・クリプトンガス充填・オール樹脂フレーム)はエルスターXから引き継ぎながら、デザイン性の刷新とラインナップの整理を行った製品です。エルスターXは2015年発売で断熱性能は依然として高水準ですが、現行製品としてLIXILが積極的に販売・サポートしているのはEWになります。リフォームで発注する際は、エルスターXは旧製品として扱われている可能性があるため、最新製品であるEWを基準に見積もりを依頼するのが適切です。

Q3. TWとEWの防音性はどちらが優れているか?

A. トリプルガラス構成という点では共通しており、防音性の基本的な水準は近いです。防音性能はガラスの総厚・中空層の数・各ガラス板の厚みの組み合わせで決まりますが、どちらもコインシデンス効果(特定の周波数帯で遮音性が落ちる現象)が生じる可能性があります。交通騒音・電車音の低減を主目的とする場合は、防音専用の異厚ガラスや合わせガラスを採用した防音窓の方が効果的なケースが多く、TWとEWの防音性能の差より、防音特化製品との差を比較する方が判断の精度が上がります。

Q4. EWのオール樹脂フレームは耐久性に問題はないか?

A. LIXILはEWのフレームに耐候性を高めるための配合・表面処理を施しており、通常の使用環境では20〜30年単位の耐久性を想定した設計になっています。ただし、長期間の直射日光にさらされる南向き窓では、アルミフレームと比較して表面の変化(白みや微細な劣化)が先に出るケースがあります。この点はLIXILのショールームで実物の経年サンプルを確認し、立地条件と照らし合わせて判断することをおすすめします。なお、フレームの変形や歪みによる開閉不具合については、ガラスの重量とフレームの設計が適切に対応しているため、一般的な使用条件では心配の少ない部分です。

Q5. 先進的窓リノベ事業2026年度の申請はいつまでか?

A. 2026年度の先進的窓リノベ事業は、工事の着手が2025年11月28日以降・完了が2026年12月31日までが対象です(2026年3月時点の情報。予算上限に達した時点で受付終了となるため早めの申請が推奨されます)。補助上限額は1戸あたり最大100万円で、申請には登録施工業者を通じた手続きが必要です。最新の申請状況・予算残額は事業の公式サイトで確認してください。補助金の詳細はこちらでも制度の最新情報を確認できます。

リフォーム・リノベーションを検討している方へ

今日ご紹介した窓サッシなどの住宅設備は、定価こそありますがその価格はリフォーム会社(販売施工会社)の仕入れ力に大きく左右されるところがあります。

いざ見積もりを取ってみると、定価で比べると高かった製品の見積もりと安い製品の見積もりとほとんど価格差がない、あるいは安く出るなんていうこともあったりします。

実際に私も諦めかけていた樹脂製窓サッシの見積もりをダメもとで相見積もりで取ってみたところ、複合サッシより安い価格で設置できることがわかったということがありました。

これからリフォーム・リノベーションを検討される方は少し手間でも、ぜひ複数社で相見積もりを取ってみることをお勧めします。

条件や施工範囲で費用は大きく変わります。正確な金額は見積もりで確認を リフォーム見積もりを無料で比較する ※ 相見積もりで20〜30%安くなるケースもあります
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てけ
数年前に中古戸建を購入し、リノベーションを実施。 その際に得た知識や経験をもとに、これからリフォームやリノベーションを検討される方に向けて情報発信しています。
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