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外壁・屋根リフォーム費用相場|塗装・カバー工法・葺き替えの費用比較【2026年版】

「外壁が色あせてきたけど、塗装だけで大丈夫?カバー工法との違いがよくわからない」——こういう相談をリフォーム検討中の方から受けることは珍しくありません。外壁と屋根は「何年持てばいいか」という視点で工法を選ぶ人が多いのですが、実際には現状の劣化具合と予算のバランスで決まることがほとんどです。

この記事では、外壁3工法(塗装・カバー工法・張り替え)と屋根3工法(塗装・カバー工法・葺き替え)について、30〜40坪2階建て戸建てを想定した費用相場・耐用年数・適した状況を整理していきたいと思います。さらに、外壁と屋根を同時に施工すると実際にどれくらい節約できるのかも図解で示していますので、参考にしてみてください。

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もくじ

外壁・屋根リフォーム6工法の費用比較一覧

まず全体像を把握するために、外壁・屋根のそれぞれの工法について一枚の表にまとめてみました。なお足場代(15〜25万円程度)は外壁・屋根どちらの費用にも含まれています。

費用の幅が大きいのは、使用する塗料と素材のグレードによる差と考えてください。

たとえば外壁塗装で言えば、シリコン塗料(7〜10年)とフッ素・無機塗料(15〜20年)では単価が2〜3倍変わります。初期費用を安く抑えるか、塗り替えサイクルを伸ばすかは、築年数と今後の居住計画によって変わってきます。

ここからは外壁・屋根それぞれに詳しくみていきたいと思います。

外壁リフォームの費用相場と工法の選び方

外壁塗装:60〜130万円

塗装は外壁リフォームの中でも最もポピュラーな工法です。既存の外壁材を活かしながら表面を塗り直していきます。工期は通常5〜10日程度。足場代を含めた総額で60〜130万円が目安となります。

費用の内訳をざっくり挙げると、塗装工事本体が45〜100万円、足場が15〜25万円。塗料グレード別の単価はおよそ以下の通りです。

塗料種別耐用年数目安塗装単価目安(㎡)
シリコン系7〜10年1,800〜2,200円
フッ素系12〜15年3,000〜3,500円
無機系15〜20年3,800〜4,500円
光触媒・遮熱系15〜20年4,000〜5,000円

目安として、「30坪2階建て」の住宅を例にとると、外壁面積はおおよそ120〜140㎡程度が多いので、塗料グレードを上げると本体費用の差が10〜20万円規模程度になります。

塗装が適している状況: チョーキング(白い粉がつく)・色あせ・軽微なひび割れ(0.3mm未満のヘアクラック)程度の劣化。外壁材自体が健全なら、塗装で十分対応できます。

逆に「シーリングが割れて内部に水が入っている」「サイディングに反りや欠けがある」という状態になると、塗装だけでは根本解決になりません。そこで候補に上がるのがカバー工法です。

外壁カバー工法:110〜220万円

既存外壁材の上から新しい外壁材(金属系サイディングが主流)を重ね張りする工法。撤去・廃材処分が不要なため、張り替えより費用を抑えられ、工期も5〜8日程度でおさまります。

費用の目安は本体(材料+施工)が85〜185万円、足場が15〜25万円。金属系サイディングのなかでも、ガルバリウム鋼板(SGL鋼板含む)を使ったものが耐久性・コスト面で主流です。

耐用年数は25〜30年。「一度施工したら当分手間をかけたくない」という方に向いています。

カバー工法が適している状況: 外壁材に目立つ反り・欠け・深いひび割れがある。アスベストは含有していないが下地補修の費用が多くかかりそうな場合にも有効です。ただし、下地が腐食していたり、アスベスト含有外壁材の場合はカバーではなく張り替えを選ぶべきです。

外壁塗装とカバー工法の詳しい比較については外壁塗装 vs 張り替え|費用・耐久性・状況別の選び方で解説しています。

外壁張り替え:150〜300万円

張り替えは、既存外壁材をすべて撤去し新しい外壁材に交換する、最も大規模な工法になります。費用は本体(材料+施工)が115〜250万円、廃材処分費・足場込みで150〜300万円が目安。また工期は8〜15日程度をみておきましょう。

張り替えにおいて費用が高くなる理由は、撤去費用(30〜50万円)と廃材処分費(10〜30万円)が加算されるためです。費用はかかりますが、下地まで確認・補修できるため、長期的な耐久性という点では最も信頼性が高い工法です。

張り替えが必要な状況:
– 下地(透湿防水シート・胴縁・構造材)まで腐食や劣化が進んでいる
– 2004年以前に建築された住宅で外壁材にアスベストが含有されている可能性がある
– 外壁材の反りや欠けが著しく、カバー工法では対応できない

アスベスト含有の外壁材は「アスベスト処理費」が別途30〜60万円かかることがあります。解体前に事前調査(数万円程度)が必要な場合もあるため、見積もり時に必ず確認するようにしましょう。

素材が決まったら、次は施工業者の比較がコストを左右します 外壁リフォームの見積もりを無料で比較する ※ 塗装・カバー・張り替えすべて対応の業者が見つかります

屋根リフォームの費用相場と工法の選び方

次に屋根リフォームについて見ていきましょう。

屋根は高所かつ人目につきにくい部位のため、劣化に気づきにくく、「雨漏りしてから慌てる」というパターンが非常に多いです。外壁より先に手を打つことのコストパフォーマンスは、実は高いんです。

屋根塗装:35〜65万円

塗装はスレート屋根やガルバリウム屋根を対象に、塗装で表面を保護する工法です。3工法のなかで最も費用が安く、足場代(15〜25万円)を含んで35〜65万円が目安となります。本体工事費は20〜40万円程度となします。

耐用年数はシリコン塗料の場合で7〜10年、フッ素塗料の場合は12〜15年程度と他の工法に比べると少し短めですが、「屋根をきれいに見せたい」「苔・藻の発生を抑えたい」という用途には十分に有効です。

塗装が適している状況: 色あせ・苔・藻・軽微なひび割れ程度の劣化。屋根材自体が健全で、防水シートも問題なければ塗装で十分です。

注意点として、スレート屋根の場合は「縁切り」(タスペーサー挿入)が必須です。塗料で隙間が塞がると雨水が排出されず、かえって雨漏りを招くことがあります。見積もりにタスペーサー費用が含まれているか確認しましょう。

また、2004年以前施工のスレート屋根はアスベスト含有の可能性があります。塗装はできても将来の葺き替え時にアスベスト処理費がかかることを念頭に置くようにしましょう。

屋根カバー工法(重ね葺き):80〜150万円

屋根カバー工法とは、既存屋根材の上から新しい金属屋根材(ガルバリウム鋼板など)を重ね張りする工法です。スーパーガルテクトやルーフィング(防水シート)を組み合わせることが多く、費用は本体が60〜120万円、足場込みで80〜150万円が目安となります。工期は3〜7日程度と、比較的短く済みます。

耐用年数は塗装に比べると長く、25〜30年(SGL鋼板系)程度です。重ね武器となるため既存屋根の上にさらに重量が加わりますが、金属系素材は軽量なため構造への影響は最小限と言えます。

カバー工法が適している状況: スレート屋根のひび割れや反りが目立ってきた、塗装の効果が持続しなくなった、しかし防水シートはまだ機能しているという状態に適しています。葺き替えより費用を30〜50万円抑えられます。

ただし、野地板(下地板)が腐食していたり、防水シートが劣化している場合はカバーでは対応できません。この場合は葺き替えを検討すべきかと思います。

屋根葺き替え:120〜190万円

屋根葺き替えは、その名前の通り既存屋根材をすべて撤去し、防水シート・野地板まで補修したうえで新しい屋根材を施工する工法です。費用は本体(材料+施工)が95〜155万円、廃材処分・足場込みで120〜190万円が目安となります。工期は5〜10日程度かかります。

費用の内訳として、野地板補修(10〜30万円)が加算されることが多く、アスベスト含有スレートの場合はさらに処分費(20〜50万円)が上乗せされます。

葺き替えが必要な状況:
– 防水シート(ルーフィング)の劣化・破損がある
– 野地板(構造用合板)が腐食・変形している
– 2004年以前施工のアスベスト含有スレートを処分したい
– 雨漏りが発生しており、下地まで確認・補修が必要

3工法の詳しい比較は屋根塗装・カバー工法・葺き替えの選び方と費用比較でまとめていますので、こちらもご参考ください。

外壁と屋根の「同時施工」で節約できる理由

もし近いうちに外壁リフォームと屋根リフォームの両方を行うことを検討している場合は、別々の時期に施工するのではなく、同時に発注することで実質的に費用を抑えられます。最大の理由は足場代の共有です。

図のように、外壁塗装(80万円)+屋根カバー工法(115万円)を個別に発注すると、足場代が2回分(計40万円)かかり合計235万円。同時施工なら共通足場(25万円)で済むため合計220万円となり、約15万円の節約になります。

節約額の幅は工事規模によって変わりますが、一般的に10〜25万円程度の差が生まれます。外壁・屋根どちらか一方を施工する際に「もう一方の状態も確認してもらう」だけで、追加診断が無料になることも多いので、足場を架ける機会を有効活用するのが賢い選択になります。

同時施工のもうひとつのメリット:色や仕上げの統一感

これは地味だけど意外と重要な点で、外壁と屋根の色・素材感を同時に決めると全体のバランスが取りやすくなります。外壁を先に塗り直してから「やっぱり屋根もやれば良かった」となると、色調を合わせるのが難しくなることがあります。

劣化サインと工法の判断基準

「どの工法を選べばいいか」は、最終的には業者が実際に診断して判断しますが、事前にある程度の目安を知っておくと打ち合わせもスムーズに進めることができます、以下のポイントを参考にしてみてください。

外壁の劣化サイン別・推奨工法

塗装で対応できる劣化サイン:
– チョーキング(白い粉が手につく)
– 軽微な色あせ・くすみ
– 幅0.3mm未満のヘアクラック

カバー工法・張り替えを検討すべきサイン:
– サイディングに反り・欠け・深いひび割れ
– シーリングの割れ・剥落が広範囲に及ぶ
– 外壁材の表面が剥がれている・膨れている
– 内部に雨水が浸入している形跡がある

張り替えが必要なサイン:
– 下地(胴縁・透湿防水シート)まで劣化している
– アスベスト含有外壁材でカバー工法を避けたい場合
– 構造材まで腐食が及んでいる

屋根の劣化サイン別・推奨工法

塗装で対応できる劣化サイン:
– 色あせ・苔・藻の付着
– 軽微なひび割れ(表面のみ)
– スレートの塗膜が薄くなっている

カバー工法・葺き替えを検討すべきサイン:
– ひび割れが多数・欠けが生じている
– 棟板金の釘が浮いている・ずれている
– 雨漏りの形跡がある(天井のシミなど)

葺き替えが必要なサイン:
– 防水シートが劣化・破損している
– 野地板に腐食・変形がある
– 2004年以前施工のアスベスト含有スレートを処分したい
– カバー工法では対応できないほど全体が傷んでいる

外壁・屋根リフォームで使える補助金

2026年時点で外壁・屋根リフォームに直接的な国の補助金制度はほとんどありませんが、断熱改修を組み合わせると補助金対象になるケースがあります。

子育てエコホーム支援事業(2025年度)

住宅省エネ化を目的とした補助金制度です。外壁の断熱改修(断熱材充填など)は対象工事に含まれる場合があります。ただし「外壁塗装のみ」「外壁カバー工法のみ」は補助対象外で、断熱性能を高める工事との組み合わせが条件です。

補助額は戸建て住宅で最大30万円(子育て世帯・若者夫婦世帯は最大60万円)。外壁リフォームと断熱改修をセットで検討している場合は、登録事業者に確認することをおすすめします。

先進的窓リノベ2026

窓の断熱改修に特化した補助金ですが、屋根・外壁との組み合わせ工事でも申請が可能です。補助対象は窓工事部分に限られます。

自治体独自の補助金

外壁・屋根の塗り替えやリフォームに対して、市区町村独自の補助金を設けているケースがあります。金額は5〜20万円程度が多く、工事業者が登録事業者であることが条件となることが一般的です。居住地の自治体窓口またはウェブサイトで確認してください。


業者選びで失敗しないための3つのポイント

外壁・屋根リフォームは「悪質業者による被害」が多い分野でもあります。訪問販売でいきなり「屋根が壊れている」と言われても、すぐに契約しないことが鉄則です。訪問販売をきっかけに検討を始めた場合は、他社にも相見積もりや無料診断をお願いするなど冷静に、客観的に判断できる材料を揃えるようにしましょう。

ポイント1:相見積もりは最低3社から取る

外壁・屋根リフォームは業者によって見積もり金額が大きく異なります。同じ工法・仕様で30〜50万円の差が出ることも珍しくありません。1社だけの見積もりで判断するのはリスクが高く、最低3社から取ることで適正価格の感覚を掴むことができます。

ポイント2:見積書の内訳を必ず確認する

「外壁塗装工事一式:80万円」という記載だけでは中身がわかりません。以下の項目が明記されているかを確認しましょう。

  • 塗料名・メーカー名・塗料グレード
  • 塗装面積(㎡)と単価
  • 下地処理の内容(高圧洗浄・ケレン・シーリング補修など)
  • 足場費用の内訳

これらが記載されていない見積もりは、後からトラブルになりやすいですし、価格の納得感にもかけます。

ポイント3:保証内容と保証書の発行を確認する

塗装工事は施工不良(塗料の剥がれ・ひび割れなど)が起きやすい工事でもあります。施工後に「5年保証」「10年保証」を明記した保証書が発行されるかを確認し、保証の対象範囲(どんな症状が対象か)も事前に確認するようにしましょう。

塗料メーカーのメーカー保証(5〜10年)と、施工業者の施工保証が別々に存在する場合があります。どちらが何を保証しているのか整理しておくと安心です。

まとめ:工法の選択は「劣化状態×予算×将来計画」で決まる

外壁・屋根リフォームは「とりあえず塗装しておけばいい」という発想で選ぶのではなく、現状の劣化状態をきちんと診断したうえで工法を選ぶことが重要です。費用が安い塗装でも、下地が傷んでいれば数年後に再び大きな出費につながります。

工法選択の簡単な判断軸をおさらいすると:

  • 劣化初期(色あせ・チョーキング程度)→ 塗装。費用を抑えつつ保護効果を継続できる
  • 劣化中期(反り・欠け・ひび割れ)→ カバー工法。下地が健全なら撤去不要で費用を抑えられる
  • 劣化進行(下地腐食・アスベスト)→ 張り替え/葺き替え。根本解決には全交換が必要

外壁と屋根の劣化が同時期に進行している場合は、足場を共有できる同時施工を検討することで10〜25万円の節約につながります。足場を架けるタイミングを逃さないことが、リフォームコストを最適化する最大のポイントです。

複数の業者に見積もりを取って比較することが、適正価格で質の高い施工を受けるための近道です。

よくある質問

Q. 外壁と屋根、どちらを先にリフォームすべきですか?

A. 劣化が進んでいる方を優先するのが基本ですが、どちらか一方に足場を架けるタイミングで、もう一方も同時施工することを強くおすすめします。足場代は1回あたり15〜25万円かかるため、2回に分けると費用が余分にかかります。外壁だけ塗装したあとに「やっぱり屋根も傷んでいた」となると、また足場を架け直すことになります。同時施工で10〜25万円の節約になることが多いです。

Q. 訪問販売で「屋根が壊れている」と言われました。すぐに契約すべきですか?

A. 絶対に即日契約はしないでください。屋根は高所で自分では確認しにくいため、訪問販売業者が不安を煽る手口が多い分野です。「今すぐ直さないと雨漏りする」と言われても、まず別の業者に無料診断を依頼して状態を確認しましょう。屋根の状態を写真付きで報告してくれる業者に依頼するのが安心です。訪問販売の場合はクーリングオフ(契約から8日以内)が適用されます。

Q. 自宅の外壁・屋根材にアスベストが含まれているかどうか、どうやって確認できますか?

A. 2004年以前に施工された建物は、アスベスト含有材が使われている可能性があります。確認方法は①建築確認申請書や設計図書で材料を調べる、②工事業者にアスベスト事前調査(分析費用:数万円程度)を依頼する、の2通りです。アスベストが確認された場合、撤去・処分には専門業者による処理が義務付けられており、処理費用が別途30〜80万円程度かかることがあります。

Q. 外壁塗装の耐用年数が過ぎたら、すぐに塗り替えが必要ですか?

A. 耐用年数はあくまで目安で、実際の塗り替え時期は「チョーキングの有無・ひび割れの状態・シーリングの劣化」で判断します。シリコン塗料の耐用年数は7〜10年ですが、南面と北面では劣化速度が違いますし、立地環境によっても変わります。「耐用年数が来たから塗り替え」ではなく、年に1〜2回は外壁を目視点検し、白い粉(チョーキング)が出始めたら塗り替えの検討を始めるのが合理的です。

素材が決まったら、次は施工業者の比較がコストを左右します 外壁リフォームの見積もりを無料で比較する ※ 塗装・カバー・張り替えすべて対応の業者が見つかります
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てけ
数年前に中古戸建を購入し、リノベーションを実施。 その際に得た知識や経験をもとに、これからリフォームやリノベーションを検討される方に向けて情報発信しています。
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