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インプラス vs プラマードU 徹底比較|断熱・防音・価格、リフォームで選ぶならどっち?

内窓の設置を検討しはじめると、ほぼ必ずこの2択にたどり着きます。LIXILのインプラスと、YKK APのプラマードU(現・ウチリモ プラマードU)。どちらも内窓の二大ブランドで、ホームページのスペックを見ても数値がほとんど同じで「結局どっちがいいの?」となる方が大半です。

先に結論を言うと、断熱性・防音性は両製品でほぼ同等です。性能の大部分を決めるのはサッシの枠ではなく「組み合わせるガラスの種類」で、この点はどちらを選んでも変わりません。本当の差は、インプラスの「ダストバリア機能」、プラマードUの「戸先錠(自動施錠)」「最小見込み47mmへの対応」といった独自機能にあります。部屋の使い方や窓まわりの状況に合わせて選ぶのが正解です。

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インプラスとプラマードU、まず何が違う?

インプラス(LIXIL)とは

インプラスは、LIXILが展開する樹脂製の内窓シリーズです。シリーズ構成は通常のインプラスのほか、既存窓のサイズに柔軟に対応するインプラス for Renovation、湿気に強い浴室専用のインプラス浴室仕様の3種があります。

フレーム内部の補強材にスチールを使っており、アルミ補強のプラマードUと比べると素材としての熱伝導率はわずかに低くなります。とはいえ実際の住環境でその差を体感できるレベルではなく、実質的にはガラス性能で断熱が決まります。

プラマードU(YKK AP)とは & 2025年のブランド刷新

YKK APは2025年3月に内窓ラインを刷新しました。引き違い窓は新製品の「ウチリモ 内窓」として発売。従来の「マドリモ 内窓 プラマードU」の名称を引き継ぐ窓種(内開き・FIX窓など)は「ウチリモ プラマードU」として継続販売しています。

この記事では慣習的な呼称として「プラマードU」を使いながら、ウチリモ 内窓(引き違い)の情報も適宜補足します。


断熱・防音性能はどれくらい違う?

断熱性能(Uw値)はガラスで9割が決まる

断熱性能の指標は熱貫流率(Uw値)で、数値が低いほど断熱性が高いことを意味します。両製品ともJIS規格の断熱等級H-5、気密等級A-4を取得しており、サッシ本体だけを比べると性能差はわずかです。

実際の断熱性能は、組み合わせるガラスの種類によって大きく変わります。

ガラスの種類Uw値の目安先進的窓リノベ2026
単板ガラス(3〜6mm)3.0前後対象外
一般複層ガラス(ペアガラス)2.0前後対象外
Low-E複層ガラス1.5以下Sグレード
真空ガラス(スペーシア系)1.1以下SSグレード

※先進的窓リノベ2026事業では内窓設置のAグレード(Uw1.9以下)が廃止となり、Sグレード(Uw1.5以下)以上が補助対象です。数値は各社公式資料より。

断熱性能を本気で上げたいなら、選ぶべきは「どのブランドか」より「どのガラスを組み合わせるか」です。Low-E複層ガラスが現実的なコストで選ばれることが多く、真空ガラスはSSグレード(Uw1.1以下)を狙う場合の最上位選択肢になります。

防音性能もほぼ同等

防音性能もガラスの種類と厚みで決まります。通常仕様(複層ガラス)では内窓を追加することで約15〜20dBの遮音効果が期待でき、どちらの製品を選んでも体感できる差は出ません。6.5mm以上の防音ガラスを組み合わせれば、さらに高い遮音性能を得られます。

「インプラスのほうが防音性能が高い」「プラマードUのほうが静か」といった情報が出回ることがありますが、同じガラスを組み合わせた場合の性能差はほぼありません。


デザイン・カラー・独自機能の違いは?

ここが両製品の本質的な差です。同じ性能なら、使い勝手や設置条件で選ぶのが合理的な判断です。

インプラス独自:ダストバリア機能

インプラスのフレームには、静電気の帯電を防ぐ特殊素材が練り込まれています。静電気でホコリを引き寄せにくいため、家電の多い部屋や花粉が気になる季節に実用的です。窓の周囲のホコリや汚れをできるだけ減らしたいという方には、インプラスを選ぶ明確な理由になります。

プラマードU独自:戸先錠と最小見込み47mm

プラマードU(ウチリモ シリーズ)には2つの大きな独自機能があります。

ひとつ目は戸先錠です。引き違い窓タイプでは、障子を閉めると自動で施錠される戸先錠仕様が選べます。内窓を追加すると「外窓と内窓、2回鍵をかける手間」が発生しますが、戸先錠なら内窓側の施錠が自動になるため、その煩わしさを解消できます。毎日使う場所の使い勝手として、これは意外と大きな差になります。

ふたつ目は設置できる窓まわりの寸法です。ウチリモ 内窓(引き違い・新製品)は取付に必要な見込み寸法が業界最小の47mmから対応可能です。従来品のプラマードUやインプラスは70mm前後の見込みが必要でしたが、古い木造住宅や窓枠が薄い部屋では寸法が足りず内窓を設置できないケースがあります。ウチリモ 内窓ならそういった窓にも対応できる可能性があります。

カラー・ホワイトの色味の違い

両製品ともカラー展開は6色で、ブラックを含む濃淡バリエーションがあります。白系の色味はやや異なり、インプラスの「プレシャスホワイト」は純白に近い明るい白、プラマードUの「ホワイト」は落ち着いた白です。浴室・洗面・キッチンなどの水まわりに設置する場合、清潔感のある純白を好む方にはプラマードUのホワイトが合いやすいという声もあります。

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価格はどれくらいかかる?

製品価格の目安

製品の定価はプラマードUのほうが若干高めに設定されていることが多く、値引き後でもインプラスのほうがやや安い傾向があります。ただし「どちらが安いか」より「どのガラスを選ぶか」で価格は数万円単位で変わるため、ガラス選びのほうが予算への影響は大きいです。

工事費込みの1窓あたりの目安(腰窓サイズ、Low-E複層ガラス)は5〜10万円程度が参考値です。真空ガラス仕様にするとガラス材料費が上がり、同サイズで10〜18万円程度になることがあります。実際の費用は窓のサイズ・形状・施工業者によって変わるため、複数の登録事業者から見積もりを取ることをおすすめします。


リフォームで採用するときの考え方

取付前に確認すべき「見込み寸法」

内窓の設置で最初に確認すべきは見込み寸法です。見込みとは、窓枠の奥行き(室内側から外側までの厚み)のことで、この寸法が足りないと内窓を取り付けられません。

  • インプラス: 取付に67mm以上の見込みが必要
  • プラマードU(ウチリモ プラマードU): 70mm以上の見込みが必要
  • ウチリモ 内窓(引き違い・新製品): 最小47mmから取付可能

築年数が古い木造住宅や、窓枠のスペースが限られているマンションの洋室などは、まず見込み寸法を計測してください。測り方は窓枠の内側にメジャーを当てるだけで、多くの場合は自分で計測できます。

先進的窓リノベ2026事業でSグレード補助を活用する

内窓設置には環境省の「先進的窓リノベ2026事業」の補助金が使えます。ポイントをまとめると以下の通りです。

  • 2026年の変更点: 内窓のAグレード(Uw1.9以下・一般複層ガラス)は補助対象から外れました。Low-E複層ガラスを使ったSグレード(Uw1.5以下)以上が必須条件です
  • 補助上限: 1戸あたり最大100万円(2025年事業の200万円から縮小)
  • 申請期間: 2026年3月下旬〜予算上限達成まで(遅くとも2026年12月31日まで)
  • 手続き: 「窓リノベ事業者」として登録した施工業者経由での申請が必要

SSグレード(Uw1.1以下・真空ガラス)は補助単価が高く設定されており、特に大きな掃き出し窓などでは補助額が増えます。ただし製品価格も上がるため、費用対効果はSグレードとの比較で検討してください。施工業者によっては「補助額早見表」を提示してくれるので活用するとよいでしょう。公式情報は先進的窓リノベ2026事業 公式サイトでご確認ください。

外窓交換・外壁断熱改修との組み合わせで補助を最大化

内窓追加は断熱改修の中でもコストを抑えやすい工法ですが、外窓サッシの経年劣化が著しい場合は、カバー工法による外窓交換(APW330やハイブリッド窓TWへの交換)も選択肢に入ります。断熱の費用対効果を外窓と内窓で比較した場合、内窓追加のほうが工事費当たりの断熱改善効果が大きいケースが多く、まず内窓から着手するのが一般的な進め方です。

なお、みらいエコ住宅2026事業(外壁断熱改修・床断熱等が対象)と先進的窓リノベ2026事業(窓の断熱改修が対象)は同一箇所でなければ併用可能です。外壁の断熱改修と窓リフォームをまとめて計画することで、2つの補助金を合計して活用できます。外窓サッシの製品比較は樹脂サッシ vs アルミ樹脂複合サッシ 徹底比較も参考にしてください。


こんな人はインプラス/こんな人はプラマードUがおすすめ

インプラスが向いている人

  • ホコリや花粉が気になる部屋に設置したい: ダストバリア機能でフレームへの汚れの付着を抑えられる
  • 補助金SSグレード(真空ガラス)を狙いたい: 真空ガラス(スペーシアクール等)との組み合わせでSSグレードへの対応がしやすい
  • コストを少しでも抑えたい: 同等ガラス仕様ではインプラスがやや安い傾向

プラマードUが向いている人

  • 引き違い窓で施錠の手間を省きたい: 戸先錠で内窓の鍵を自動化できる
  • 見込み寸法が狭い窓に設置したい: ウチリモ 内窓(引き違い)なら最小47mmから取付可能
  • 浴室・洗面・キッチンに設置する: 真っ白なホワイトの色味が水まわりになじみやすい
  • 和室に設置してデザインにこだわりたい: 格子デザインが荒間格子・横繁吹寄格子の2種から選べる

断熱性・防音性だけを比べるなら、どちらを選んでも組み合わせるガラスが同じであれば体感差はほぼありません。「どこに付けるか」「何を一番大事にするか」を先に決めると、迷わずに選べます。窓交換のグレード別比較をさらに深掘りしたい場合はAPW330 vs APW430 徹底比較も参考にしてください。


よくある質問

Q1. インプラスとプラマードU、補助金の対象になるのはどちらですか?

両製品とも、Low-E複層ガラスを組み合わせればSグレード(Uw1.5以下)、真空ガラスを組み合わせればSSグレード(Uw1.1以下)として先進的窓リノベ2026事業の補助対象になります。2026年事業では一般複層ガラスを使ったAグレードは対象外になったため、補助金を使う場合はガラス選びが重要です。

Q2. プラマードUのブランド名が変わったと聞きましたが、どう変わりましたか?

YKK APは2025年3月にブランドを刷新し、引き違い窓は新製品「ウチリモ 内窓」として発売。既存の窓種(内開き・FIXなど)は「ウチリモ プラマードU」として継続販売しています。「ウチリモ 内窓」の大きな特徴は最小見込み寸法47mmへの対応で、取付けられる窓の幅が広がりました。

Q3. 防音目的で内窓を設置する場合、どちらが効果的ですか?

どちらの製品も同じガラス仕様であれば防音性能はほぼ同等です。防音効果を最大化したいなら、組み合わせるガラスの厚みを6.5mm以上にするか、防音専用ガラスを選ぶことが重要です。内窓と既存窓の間にできる空気層が大きいほど遮音効果は高まるため、見込み寸法が確保できるなら空気層を広く取れる製品を選んでください。

Q4. 内窓と外窓の交換、どちらを先にするべきですか?

まず内窓の追加が推奨されます。費用当たりの断熱改善効果が大きく、工事も1〜2時間と短時間で完了します。外窓サッシが著しく老朽化しているか、雨漏り・結露が深刻な場合は外窓交換が優先です。外窓サッシの状態を確認したうえで、内窓→外窓の順に段階的に進める計画が現実的です。

Q5. 内窓を自分で取り付けることはできますか?

内窓はDIY対応の製品も一部ありますが、先進的窓リノベ2026事業などの補助金を使う場合は「窓リノベ事業者」として登録した施工業者が施工しなければなりません。補助金なしで取り付ける場合のみDIYが選択肢になりますが、採寸ミスや気密不良のリスクを考えると、プロへの依頼を基本とするのがおすすめです。

リフォーム・リノベーションを検討している方へ

今日ご紹介した窓サッシなどの住宅設備は、定価こそありますがその価格はリフォーム会社(販売施工会社)の仕入れ力に大きく左右されるところがあります。

いざ見積もりを取ってみると、定価で比べると高かった製品の見積もりと安い製品の見積もりとほとんど価格差がない、あるいは安く出るなんていうこともあったりします。

実際に私も諦めかけていた樹脂製窓サッシの見積もりをダメもとで相見積もりで取ってみたところ、複合サッシより安い価格で設置できることがわかったということがありました。

これからリフォーム・リノベーションを検討される方は少し手間でも、ぜひ複数社で相見積もりを取ってみることをお勧めします。

条件や施工範囲で費用は大きく変わります。正確な金額は見積もりで確認を リフォーム見積もりを無料で比較する ※ 相見積もりで20〜30%安くなるケースもあります

ABOUT ME
てけ
数年前に中古戸建を購入し、リノベーションを実施。 その際に得た知識や経験をもとに、これからリフォームやリノベーションを検討される方に向けて情報発信しています。
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