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インプラス vs プラスト|防音窓リフォーム比較、どっちを選ぶ?【2026年版】

インプラス vs プラスト|防音窓リフォーム比較

内窓(二重窓)を設置して騒音を減らしたいとき、必ず比較対象として出てくるのがLIXILのインプラスと大信工業のプラストです。どちらも既存の窓の内側に新たな窓を付け加えることで防音・断熱効果を高める製品ですが、設計思想が異なります。インプラスは補助金対応・広い流通網・断熱との両立を軸に設計された汎用高性能内窓。プラストは「気密性を極限まで高める」という一点に特化した構造で、防音性能に全振りした専業製品です。補助金を活用しながらコストを抑えて断熱・防音を両立したいならインプラス、近隣からの騒音・交通騒音を最大限遮断することを最優先にするならプラストという棲み分けになります。

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インプラスとプラスト、まず基本スペックを整理する

LIXIL インプラスは、LIXILが販売する内窓製品の標準ラインです。通常のインプラスに加えて、防音に特化したモデル「インプラス for 音」があり、防音合わせガラスや防音合わせ複層ガラスを組み合わせることで遮音性能を高めた構成を選べます。LIXILのカタログ製品であるため、全国のLIXIL加盟店・大手ホームセンターのリフォーム部門などで幅広く取り扱われており、見積もりを取りやすい環境があります。先進的窓リノベ事業の補助対象製品に登録されており、Sグレード相当の仕様では補助上位区分の申請が可能です。断熱性能を示すUw値は製品グレード・ガラス仕様によって約1.4〜2.9 W/(㎡·K)の範囲に収まります。

大信工業 プラストは、内窓に特化した専業メーカーである大信工業の主力製品です。「高気密内窓」として業界内で独自の評価を得ており、メーカー・販売店ともに「防音目的での内窓を検討するなら必ず比較すること」とすすめられる製品です。施工はプラスト工業会の認定を受けた施工店のみが行える仕組みになっており、施工品質の均一化と技術水準の維持が図られています。気密性を高めるための専用構造(戸車・召し合わせ部・四方気密材の設計)が特徴で、ガラスの選択肢も防音合わせガラス・異厚ガラス・Low-Eペアガラスなど幅広く用意されています。


内窓が防音・断熱に効く物理的なしくみ

内窓を設置することで音が減る仕組みは、大きく3つの要素が組み合わさっています。

第一の要素は空気層による音の減衰です。音は空気の粗密波として伝わります。窓と窓の間に100〜150mm程度の空気層が生まれることで、音が通過する際のエネルギーが散逸します。空気層が薄すぎると逆に音が共鳴して増幅するケースがあるため、内窓は外窓から適切な距離(通常70mm以上)を確保して設置する必要があります。中古住宅で窓枠の出幅が足りない場合は、ふかし枠(窓枠を室内側に延長する部材)を使って距離を確保する対処が必要です。

第二の要素は気密性による音漏れの遮断です。音は隙間から漏れます。空気が通れる隙間があれば、そこを音も通過します。窓枠とガラスの接合部・サッシの召し合わせ部(引き違い窓の左右のガラスが重なる部分)・戸車周辺に微細な隙間があると、そこが音の通路になります。内窓を付けても「思ったより音が減らなかった」という事例の多くは、気密性の不足が原因です。プラストが「高気密内窓」として差別化するのはこの点で、気密材の配置・戸車の精度・召し合わせ部の構造を専用設計することで、引き違い窓の構造的な気密の弱点を徹底的に補っています。

第三の要素はガラスの遮音性能です。ガラスが厚いほど重量が増し、音を通しにくくなります(質量則)。ただし単純に厚くすると特定の周波数でコインシデンス効果(ガラスの固有振動数と音波が共鳴して遮音性能が落ちる現象)が発生します。これを回避するために防音専用ガラスでは異なる厚みのガラスを組み合わせた合わせガラス(例:5mm+中間膜+3mmの合わせ)が使われます。インプラス for 音・プラストともに防音合わせガラスを選択できますが、気密性能が同等であればガラスの仕様差による遮音量の差はそれほど大きくありません。防音効果の差の大部分は気密性能に帰着します。

プラストの高気密構造が防音で優位な理由

プラストの内窓が「気密性が高い」と評されるのには、構造上の具体的な理由があります。

引き違い窓には構造的な弱点があります。左右の障子(ガラス戸)が召し合わせ部で重なり合う形で閉じるため、その重なり部分に一定の隙間が生じます。また戸車(障子を滑らせるための車輪)周辺にも微細な空間が発生します。一般的な気密パッキン構造の内窓は、この部分を汎用のゴムパッキンでカバーしますが、開閉の繰り返しによるパッキンの変形・摩耗で気密が低下していきます。

プラストは召し合わせ部に専用の気密材を四方全周に配置し、クレセント錠を掛けることで障子全体が枠に密着する構造を採用しています。また戸車の精度を高め、障子の傾きによる気密の偏りが出にくい設計にしています。この「四方気密」の設計思想が、プラストが防音内窓として支持される核心です。

実際の遮音効果の目安として、一般的な内窓(インプラス通常品・防音合わせガラスなし)で約3〜5dBの低減が期待されます。インプラス for 音(防音合わせガラス仕様)で約5〜8dBの低減、プラスト(防音合わせガラス仕様)で約7〜15dBの低減が参考値として挙げられることがあります。ただしこれらはあくまで目安で、既存窓の状態・騒音の周波数・取り付け施工の質によって大きく変わります。dBという単位は対数であるため、10dBの低減は音のエネルギーが1/10になることを意味し、体感上は「半分に聞こえる」程度です。5dBの差でも体感できる差として現れます。

インプラスの実力:for 音モデルと補助金適性

インプラスの強みは防音性能の絶対値よりも「防音と断熱の両立」と「補助金活用のしやすさ」にあります。

インプラス for 音は、内窓のガラスに防音合わせガラス(旭硝子「ラミシャット」等)を組み合わせた仕様です。合わせガラスの中間膜が音の振動エネルギーを熱に変換して吸収するため、特に中高音域(人の声・楽器の音など)の遮音性能が向上します。交通騒音のような低音域は質量が大きいガラスほど有利で、単純な中間膜では対応しにくい領域ですが、防音合わせ複層ガラスを選択することで低音域にも対応できるグレードが選択できます。

先進的窓リノベ事業2026での補助金については、インプラスはLIXILの公式登録製品として幅広いグレードが補助対象となっており、Sグレード相当の仕様であれば補助単価の上位区分が適用されます。中規模の引き違い窓(幅1.5m×高さ1.5m程度)1枚のカバー工法での補助単価は数万円規模になります。プラストも一部製品が先進的窓リノベ事業の対象になりますが、対応グレードや施工店の登録状況によって適用可否が変わるため、施工店への事前確認が必須です。補助金の詳細・最新情報はこちらで制度の概要を確認できます。

同じ窓面積・同じ補助区分であれば、インプラスとプラストで受け取れる補助額は同水準になるケースもあります。そのとき実質負担の差はほぼ材工費の差(インプラス3〜8万円 vs プラスト5〜12万円/窓)に等しくなります。「防音性能の差分をどこまでお金で買うか」が最終的な判断の核心です。

費用・施工性・施工業者の選び方

費用の内訳を理解しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。内窓の設置費用は主に「製品本体・ガラス代」と「取り付け工事費(開口部1箇所あたりの作業費)」で構成されます。プラストの材工費がインプラスより高い主な理由は、①気密専用部材の材料コストが高いこと、②プラスト工業会認定店という施工業者の限定により競争原理が働きにくいこと、③施工の習熟度・認定要件によって人件費単価が高めに設定されていることです。「プラストが高い」というより「気密性能を担保するためのコスト」として捉えるのが適切です。

インプラスの施工業者選びでは、先進的窓リノベ事業の補助金を活用するために「登録施工業者」であることを必ず確認してください。LIXIL取り扱い店でも登録していない業者は補助金申請ができないため、見積もり依頼時に補助金対応の可否を最初に聞くことが効率的です。複数業者からの相見積もりが取りやすいため、3社程度に見積もりを依頼して価格・施工内容・アフターフォローを比較するのが合理的です。

プラストの施工業者選びでは、プラスト工業会の公式サイトで認定施工店を検索することが最初のステップです。認定店であっても施工経験数・施工品質には差があるため、可能であれば過去の施工事例の写真・口コミを確認し、防音目的での施工実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。エリアによっては認定店が少なく、複数の見積もりが取りにくい場合があります。

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中古住宅リフォームで選ぶときの判断フロー

ステップ1:騒音の種類と周波数帯を確認する。 騒音の種類によって有効な対策が変わります。幹線道路の交通騒音・電車の走行音は低音域が多く、プラストの高気密構造が特に効果を発揮しやすい領域です。近隣の話し声・楽器音・テレビ音などは中高音域が中心で、インプラス for 音の防音合わせガラスでも十分な遮音効果が期待できます。騒音計アプリ(スマートフォンで計測可)を使って室内での騒音レベル(dB)と頻度を記録しておくと、施工後の効果検証にも役立ちます。

ステップ2:既存窓枠の出幅(内壁への飛び出し量)を確認する。 内窓の設置には窓枠が室内側に十分出ていることが必要で、目安として70mm以上の出幅が求められます。中古住宅ではアルミサッシが壁面とほぼ面一(つらいち)に設置されているケースも多く、その場合はふかし枠の追加が必要です。ふかし枠の設置費用は別途1〜3万円/箇所程度が発生するため、現地調査時に確認することが重要です。

ステップ3:断熱との両立が必要かを確認する。 防音と断熱を同時に改善したいなら、インプラスのSグレード仕様(断熱性能も高い)で先進的窓リノベ事業の補助を受けながら両方を改善するアプローチが費用対効果の高い選択です。プラストも断熱性能の高いガラスを選択できますが、補助金適用の確認が必要です。断熱が主目的ならインプラス、防音が主目的ならプラストという軸で考えると整理しやすくなります。両立を目指す場合は、補助金込みのインプラスSグレードが現実的な最適解になるケースが多いです。

ステップ4:予算と施工業者の確保を同時に確認する。 プラストを検討する場合、まず居住エリアの認定施工店の存在を確認してから予算計画を立てることをすすめます。認定店が近くにない場合は施工自体ができないか、遠方からの出張費が加算されることになります。インプラスは施工業者の選択肢が広いため、予算優先で業者を選びやすい利点があります。

こんな人はインプラス・こんな人はプラストがおすすめ

インプラスを優先して検討すべき状況

  • 近隣の話し声・テレビ音・楽器の音など中高音域の騒音に悩んでいる場合:インプラス for 音の防音合わせガラスは中高音域の遮音に有効で、費用を抑えながら体感できる改善が得られる
  • 先進的窓リノベ事業2026の補助金を活用してコストを抑えたい場合:インプラスはLIXILの公式登録製品として全国の登録施工業者から補助金申請が可能で、補助後の実質負担が大幅に下がる
  • 防音と断熱を同時に改善して断熱等級を上げたい場合:インプラスSグレードは断熱性能と防音性能を両立した仕様で、一度の工事で2つの課題を解決できる
  • 複数窓をまとめてリフォームし、1窓あたりの費用を抑えたい場合:インプラスは施工業者が多く相見積もりが取りやすいため、まとめて施工することでスケールメリットが出やすい
  • リフォームの予算が1窓あたり5〜8万円以内に収めたい場合:インプラスのコスト帯はプラストより低く、補助金との組み合わせでさらに実質負担を下げられる

プラストを優先して検討すべき状況

  • 幹線道路や鉄道の沿線など、低音域の大きな騒音に長期間悩まされている場合:プラストの高気密構造は低音域の遮音に特に効果があり、内窓の気密性を最大化することで体感できる防音効果が大きい
  • 「内窓を付けたのに思ったより音が減らなかった」という経験がある場合:以前の内窓施工で満足できなかった原因が気密不足であることが多い。プラストへの変更・追加設置で気密性能を大幅に引き上げることができる
  • 防音効果を最優先にしてコストは後から考えるという判断ができる場合:プラストの気密専用設計は防音性能において内窓の中で最高水準の選択肢であり、費用対効果の算定で「防音性能の差」を重視する判断があれば合理的
  • 音楽スタジオ・ホームシアター・楽器演奏部屋など、高水準の防音環境を作りたい場合:プラスト+防音合わせガラスの組み合わせは、内窓単体で実現できる最高レベルの遮音性能を発揮する
  • 近くにプラスト工業会の認定施工店があり、施工実績が豊富な業者を確保できる場合:施工品質が防音効果に直結するため、優秀な認定施工店へのアクセスがプラストの性能を最大化する前提条件になる

よくある質問(FAQ)

Q1. 内窓1枚でどのくらい防音できるか?dBの目安を教えてほしい。

A. 製品・ガラス仕様・施工品質によって異なりますが、内窓設置による遮音量の目安はインプラス通常品で約3〜5dB、インプラス for 音(防音合わせガラス)で約5〜8dB、プラスト(防音合わせガラス)で約7〜15dBの低減が参考値として挙げられます。10dBの低減は体感上「音が半分に聞こえる」程度で、明確に改善を感じられる水準です。交通騒音が60dBある室内を50dBに下げることができれば、睡眠への影響が大きく変わります。ただしこれらは目安であり、現地の条件(既存窓の状態・騒音の周波数・窓枠の気密状態)で結果は変わります。

Q2. インプラスとプラストは断熱目的でも有効か?

A. はい、どちらも既存の窓に空気層を付加することで断熱性能が大幅に向上します。既存がアルミシングルガラスの場合、内窓設置で窓全体のUw値が約6 W/㎡·Kから約2〜3 W/㎡·K程度まで改善するケースが多く、体感温度の改善と冷暖房費の削減が期待できます。断熱を主目的とする場合は、先進的窓リノベ事業の補助対象として整理されているインプラスSグレードが補助金の活用のしやすさで優位です。インプラス vs プラマードUの比較記事では断熱性能の観点も含めた選択を詳しく解説しています。

Q3. 既存の窓枠が細い・出幅が少ない場合でも内窓を付けられるか?

A. 一般的に内窓設置には70mm以上の枠の出幅が必要です。出幅が足りない場合は「ふかし枠」という窓枠を室内側に延長する部材を取り付けることで対応できます。ふかし枠の費用は1箇所あたり1〜3万円程度が目安で、本体費用に上乗せされます。既存の窓まわりに巾木・カーテンボックス・ブラインド等が設置されている場合、ふかし枠の設置で干渉が生じることがあります。施工前に現地調査で枠の出幅と周辺の状況を確認してもらい、ふかし枠が必要かどうかを含めた総額見積もりを取ることが重要です。

Q4. 先進的窓リノベ事業でインプラスとプラストのどちらが補助対象になるか?

A. インプラスはLIXILの公式登録製品として幅広いグレードが先進的窓リノベ事業の補助対象に登録されており、申請手続きが取りやすい状況にあります。プラストは製品・グレードによって補助対象になるものとならないものがあり、施工店が登録施工業者であることも申請の前提条件です。いずれも「登録施工業者を通じた申請」が必須のため、見積もりを依頼する段階で施工業者の登録状況と補助対象製品の確認を行うことが重要です。

Q5. 内窓と外窓の交換ではどちらが防音効果が高いか?

A. 一般的に同等のコストであれば外窓交換より内窓設置の方が防音効果が高いケースが多いです。理由は、内窓設置によって2枚の窓の間に生まれる空気層が音の減衰に大きく寄与するためです。外窓を高性能サッシに交換しても、窓1枚での遮音には物理的な限界があります。ただし、既存の外窓の気密性が著しく低い(隙間が大きい)場合は、外窓の交換または補修を先に行ってから内窓を設置する方が、内窓の気密性能を最大限に活かせます。外窓の状態確認と内窓設置の順序については、施工業者に現地で判断してもらうことをすすめます。

リフォーム・リノベーションを検討している方へ

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いざ見積もりを取ってみると、定価で比べると高かった製品の見積もりと安い製品の見積もりとほとんど価格差がない、あるいは安く出るなんていうこともあったりします。

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これからリフォーム・リノベーションを検討される方は少し手間でも、ぜひ複数社で相見積もりを取ってみることをお勧めします。

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てけ
数年前に中古戸建を購入し、リノベーションを実施。 その際に得た知識や経験をもとに、これからリフォームやリノベーションを検討される方に向けて情報発信しています。
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